この作品は、1992年に某週間少年漫画雑誌の新人賞に入選し掲載された50ページの読み切り作品を、前・中・後編、計112ページに再構成した「リメイク版」です。
漫画家への夢に純粋だった頃の作品のため内容的に照れくさい部分もあるのですが、いろいろな意味で思い入れがあり、当時の技術や状況では出来なかった部分を含め「完全版」として制作したいと以前から思っていました。この作品のリメイクこそが、このサイトを立ち上げた最大の目的でもあります。
自分が一番好きなテーマや世界観をもう一度見つめ直し、現在自分の持てる技術(…といっても、大した技術ではありませんが…)を最大限に使い、さらに初の試みとして全編カラーで制作しました。思い入れが空回りしている部分もありますが、私が漫画に携わった結果の「答え」がこの作品にはあります。物語としては正攻法中の正攻法、ありがちな展開ですが、その向こう側に潜む「何か」を感じ取っていただけたら嬉しいです。